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2019-01-11

【告白】彼女との不都合な関係について 〜動画バージョン〜

今回から新しい試みとして、私が以前ブログに書いたエッセイを、映像と音声で新しく作り変えてみました。文章とはまた違う味わいがあります。

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彼女との不都合な関係を告白します。
関係が始まったのは、いまから10年以上前。
一時の気の迷いなどではなく、身も心も深く結びついていると言われても、弁解の余地はない。
彼女とさいしょに出会ったのがいつだったか、覚えていません。
それほど長い付き合いになります。
しかし、以前は彼女のことを、まったく意識していませんでした。
特別な感情などなかったのです。
気性の激しい今の彼女からは想像もできないことですが、以前の彼女は影の薄い存在というか、空気みたいなもので、じぶんを主張することはありませんでした。
ただ、そこにいるだけ。
ごく自然に、そして静かに漂う彼女の姿を気にも留めていませんでした。

彼女と不都合な関係になったのは、わたしが成人してからです。
なぜ、そんなことになってしまったのか、じぶんでも分かりません。
言い訳に聞こえるかもしれませんが、わたしから彼女を誘ったのではありません。
どちらからでもはなく、自然の成り行きでした。
これは、あるいは現代社会が抱える問題ではないでしょうか。
彼女との関係が始まったとき、「あっ、これがそういうことなのか」と思いました。
大変なことになってしまったと思う反面、密かに喜んでいる自分を否定できません。
「不都合な関係」についてはテレビなどで話題になっていたり、雑誌の特集記事などで目にすることもあったので、知識としては知っていました。
まさか、じぶんが経験するとは思っていませんでしたが、経験した時には、
「ああ、これか。これから、どうなるんだろう」
これからの暮らしがどんな風に変わっていくのか、不安と興味がありました。
彼女との不都合な関係について、友人に相談したことがあります。
すると友人は、
「ふん、諦めるしかないな」
そう言って小さく笑いました。
あとから知ったのですが、彼女はわたしの友人とも不都合な関係だったのです。
彼女はわたし以外とも関係をもっていたのです。
彼女は相手を選びません。男性でも女性でも、大人でも子供でもかまわないのです。
そして、私たちも彼女を選ぶことは出来ません。
偶然なのか必然なのかわかりませんが、自分の意志とは別のなにか、自然の摂理みたいなものが働いている気がします。

彼女の目的はわかっています。
彼女は子供が欲しいのです。じぶんの子孫を残したいのです。
そのために、さまよっているのです。
子孫が残せるなら誰でも構わないのです。
しかし、私との間に子供など出来るはずはありません。
わたしには妻も子もいます。それに、常識的に考えて子孫を残すことは不可能です。
そんなことは彼女も理解しているはずなのに、彼女はじぶんの子孫を残すことだけを目的に行動するのです。それ以外のことはどうでもいいかのように。
彼女はいつも、わたしの粘膜を刺激してきます。わたしはそんな彼女に対して抗いました。
抗えば抗うほど、体の中では抗体がつくられるのです。
その抗体が粘膜に付着した彼女に、激しく反応します。
刺激された粘膜からは大量の分泌物が放出されます。
鼻からは鼻水が溢れ、目は痒くなり、喉は腫れるのです。
この辛さは経験した人にしか、わからないでしょう。
他人は、そんなわたしを、ただ笑って見ているだけです。
なぜ、こんな恥ずかしいことを告白したのかというと、皆さんに知って欲しかったからです。わたしが彼女との関係に苦しみ、眼を充血させ涙を流し、マスクで顔を覆い、くしゃみをしてしまうのは、すべて彼女との不都合な関係が原因だということを。
今年もまた、彼女との不都合な関係が始まる季節になりました。
明日、耳鼻科のある病院に行こうと思っています。そこで薬を処方してもらいます。
薬で彼女との関係を断ち切ることはできませんが、少しは改善するはずです。
なぜなら、これは”恋”でもなければ、ましてや”愛”であるはずもない。
”病”なのですから。





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