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2017-03-22

比喩の力を伸ばそう

言葉は記号であり、暗号

だから、比喩を使って相手に分かりやすく伝えるために比喩を使う。
そのために、「五感」として知ってるものにアクセスする。そう、「五感」なんですよ。(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)比喩が苦手なヒトって、見た目(視覚)だけを使って表現しようとするから比喩が難しくなるんだと思います。視覚だけだと、表現が限られてしまうんですよ。もっと、音や感触、味、臭いなどを用いると比喩の世界が広がります。

例えば、ヒトの顔を表現する時

視覚だけで表現すると、「怖そう、やさしそう、猿のような、子猫のような」という比喩になりますよね。それに、他の四感を使ってみる。
聴覚
「うるさい、静かな」
触覚
「もちもちした、ごつごつした、固い、柔らかい」
味覚
「甘い、渋い、苦い」
嗅覚
「臭い、フローラルな」
はい、こんな感じですね。それぞれの表現のあとに、顔という言葉を付ければ比喩になります。五感を使えば、比喩の表現って無限に広がるんですよ。あまり人が使わない比喩で表現すると、比喩が上手そうに見えます。自分の使ってる比喩がワンパターンだなと思ったら、5感を使って別の表現を試してみてはどうでしょう。

比喩は「相手のため」に使うもの

なぜ比喩を使うのか?
さらさらさらーーーっと音声として頭の上を流れないようにするため。
どんな言葉が頭の上を流れてしまうのか?
それは、「定型文」ですよね。誰もが使う、決まりきった言葉。自己紹介のとき・結婚式のスピーチ・仕事のメール・会議での発言、などなど。誰もが使う言葉や文章って、みんな飽き飽きしてるので、頭の上を流れます。
頭の上を流れずに、腹落ちさせるために比喩を使います。比喩って、曖昧なんですよ。曖昧だから、考える、イメージする。曖昧なことを理解できるのは人間だけ。だから、比喩は頭の上を流れにくい。
例えば、「〇〇さんは母親みたいな存在だ」という比喩がありますよね。

母親からイメージする印象

・やさしい
・口うるさい
・頼れる
・強い
・守ってくれる
・叱ってくれる
・理解してくれる
・ご飯を作ってくれる
などなど。
その中のいくつか(あるいは全部)が、〇〇さんのイメージと共通するするから比喩として用いる。相手が、どのイメージを共通認識してるからは、相手次第。共通認識があれば、相手は理解してくれる。「母親」という言葉では、共通認識できないなと思ったら、「お母さん」「おふくろ」「ママ」「母」など、言い方を変えるだけで、共通認識したいイメージを絞りやすくなる。

もうちょっと、高度のワザを使う場合

「〇〇さんは、親戚の伯母さんのような存在だ」という比喩を使う。
これ、イメージしにくいですよね。
だから、頭の上を流れにくい。
頭の上に?マークが点滅する。
そこで、親戚の伯母さんのイメージを説明する。
・遠慮がない
・盆と正月しか会わない
・お年玉をくれる
・いつまでも子供扱いする
・やたら触ってくる
・結婚はまだかと言う
・子供はまだかと言う
などなど。
後から、イメージを説明することで「あ〜、なるほどね」と腹落ちさせる。これ、後から説明しないとダメですよ。?マークだけ残って、相手は腹落ちしませんから。自分の伝えたいことが、相手の頭の上を流れないようにする。そのために比喩を使う。

特別な体験がなくても

話が面白い人や文章が面白い人って、特別な体験の数じゃないと思うんですよね。同じことを体験しても、面白く話したり書いたりできる人と、出来ない人がいる。誰も体験したことのないようなことを体験しても、その話が面白くない人がいる。ふつうの生活をしてるのに、話や文章が面白い人がいる。この違いって、「体験を言葉に直すこと」が上手か下手かの違いだと思う。そして、比喩は話を分かりやすく、面白くする乗数。いい比喩は、話を何十倍にも面白くする魔法。

一例を書きますね

独身・一人暮らししてる友人のはなし。
さいきん仕事を辞めてしまってアルバイト生活。
仕事を辞めたことを実家の両親や兄妹は怒ってるらしい。
そんな中、その友達が実家に数日帰ることになった。
仕事してたときは、たまに実家に帰ると歓迎してくれてた家族。
だけど、仕事を辞めた今回の帰郷はだいぶ様子が違う。
歓迎ムードはまったくなく、遠回しに嫌みをいわれて居心地が悪い。
実家なのに、くつろげない。
そんな状況を表した比喩
「なんか”ホームなのにアウェー”な感じ」
”ホームなのにアウェー”
この比喩がおかしくて大笑いしてしまいました。話自体はどこにでもある話なのに、比喩で情景が浮かんできて、数倍はなしが面白くなる。比喩の力って、そういうものだと思う。

比喩のある文章っておもしろい

なんでだろうと考えました。だぶん、伝えたいって気持ちがこもってるからだと思います。伝えたいって気持ちがなくても文章って書けるんですよ。人と会話するときも同じ。とりあえず文章にしたり、とりあえず話を合わせたりすることは出来る。とりあえずやってることは、意外と多いはず。でも、伝えたいって思いがあると、色んなことを考える。その伝えたいことを伝える手段が比喩。だから、これからも伝えたいって気持ちを込めて文章を書いたり、人と会話してれば比喩表現は増えていくんじゃないのかなと思います。
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