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2016-11-14

「世界を知る6つの特別講義」を読んで、世界の今を知る


大前さんが行った講義の内容を書籍化したものなのですが、さいきん読んだビジネス書の中で一番おもしろかった本です。

イノベーションと宗教の意外な関係

ノーベル賞と宗教には相関があるという大前さんの仮説は大胆ですが、読んでみると、確かにそうかもしれないと納得させられました。
ノーベル賞受賞者には圧倒的にユダヤ教徒が多いそうなんです。その理由として大前さんは、ユダヤ教では「人と意見が一致したときは危ない」と教えられるからだと言っています。みんなが同じ意見のときは、「それは違うんじゃないか」と言いなさいというのがユダヤ教の考えらしいです。なるほど、ちょっと納得しますよね。
では日本はどうかというと、無宗教の人が多い日本はノーベル賞を取りやすい国民性だと言ってます。ですが、東京大学はダメらしいです。京都大学や名古屋大学のほうがいい。実際に、東京大学より、京都大学や名古屋大学からノーベル賞受賞者が多く出ています。その理由は、東京大学は外国の学問を持ち込む輸入学者が多いからだと言っています。

音楽はストリーミングの時代へ

以前は、音楽産業といえばCDを作って売ることでした。CDという形あるものを作り、それを売る。食料品や電化製品など他の商品と同じ流通形態です。それが、数年前にアップルがiTunesでデータを売るようになった。ここから、CDのような形あるものではなくデータという無限に再生できるものを売買するようになって、音楽産業が大きく変化しました。それで音楽業界の変化は終わったのかなと思ったら、さらに変化を始めています。今度は、データを売るのではなく、好きなときにデータを落として聴く「ストリーミング」という方法に変化しています。このやり方では、データすら売買しません。クラウド上にある大量のデータの中から、好きなときに必要なデータだけを落として聴いてそれで終わり。ユーザーは大容量のハードディスクを持たなくてもよくなります。
この変化は音楽業界だけでなく、すべての業界で起こり始めています。
 ITの進化により、物を作って売るのではなく、必要な時に必要な分だけ利用する社会がすぐそこまで来ています。大きな工場は必要なく、在庫を持つこともなく、物流も関係ない新しいビジネスが、これから生まれてくる時代になるようです。
その変化を理解して対応できたら、私たち個人でも新しいビジネスを生み出せるかもしれませんね。

ハードウエアとシステムの戦い

日本の得意技はハードウエアを作ることです。今でも、日本は高性能のハードウエアを次々に作っています。しかし、世界市場で日本企業は負け続けている。
それはなぜか?
日本にはシステム構築能力がないからです。「音楽はストリーミング時代へ」でも書きましたが、ハードを磨いても時代は変わらないんですね。物を売るシステムからデータを売るシステムに変わり、こんどはデータを取り出すシステムが生まれようとしているように、新しいシステムを察知し、そのシステムに対応する能力を磨くことが求められる時代になってきた。
新しいシステムを肌で感じて、対応するためにはシリコンバレーに行くのが一番だと大前さんは言います。シリコンバレーに行くのが無理なら、シリコンバレーの企業と提携すればいい。
なにごとも本場で学び、本場で起こる出来事を知ることが、変化の激しい社会で生き抜く方法だと主張しています。

まとめ

ビジネスの世界は光の速度で変化していると大前さんは言っています。
人間は光よりも速く行動することはできません。
どんなに一生懸命、光を追いかけても、追いつくことはできない。
だから、光の後を追ってはいけないんです。いまは光が当たっていない、真っ暗なところでも、これから光が当たるであろう場所を見つけなければならない。
そこにブルーオーシャンが広がっているのでしょう。
これから光が当たる場所を考えるヒントが、この本には散りばめられていました。
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